ロゴへの想い:誰もが自分らしく安心して暮らせる街に
強気な戦略
ヨコハマフォントの活動を始めるに当たって最初に考えたのがロゴでした。
シブヤフォントのロゴがとても素敵だったので強気にもそれ以上のデザインを作成したいと考えました。
最初は障がいがある人に描いてもらった文字を使って学生と一緒に創りたいと思っていましたが、アートワークの進みが遅かったこともあり、ロゴに関しては関わってくれるプロのデザイナーチームで作成することにしました。
「何も知らない人が見てすぐに覚えてもらえるようなロゴにしよう!」と、福島先生からのご意見を踏まえ、何度も何度も打合せを重ね、試行錯誤しながら制作を進めました。
色々な角度からアイディア出しを行ってきましたが、やはり港町横浜の特徴は表現したいと考え、色は青系かな?となりました。そこでデザイナーから国際信号旗(International Maritime Signal Flags)から使うのはどうですか?と提案があり、それは良いかも!と少しずつイメージが固まってきました。
やはり学生と一緒に創りたい
活動の初年度は学生の活動日の調整も難しく、なかなか思うように時間が取れなかったのですが、ロゴの作成にも学生を参加させたいという気持ちは変わらなかったので、情報科学専門学校得意のAI技術を使ってアイディア出しワークショップを開催することにしました。
私から学生にヨコハマフォントの活動についての想いを伝え、そこから学生一人一人がキーワードを選んで生成AIに入力し画像を作成しました。
「ヨコハマフォント」「障がい者」「アート活動」「共創」「100年続く活動」「次に繋がる」などなど。
面白いことに1つも同じ画像は生成されず、たくさんのデザインが出てきました。最新技術を使いこなすことで今まで長い時間がかかっていたアイディア出しについても時間は短くなり、学生たちにとっても実際に学んでいる技術をどのように使っていくか考える良い機会にもなり、活動自体の幅が広がった瞬間でした。
多くのひとたちが関わる共創プロジェクト
アイディア出しワークショップから生まれたたくさんのアイディアから
- ベースのデザインを選び、
- デザイナーが土台のデータを作り、
- 私が調整し、更に
- 福島先生がブラッシュアップ
してデザインが完成しました。
- YOKOHAMAFONTは誰が見ても分かりやすい書体と色に
- 横浜の景色をメインにするのではなく「人」にフォーカスしたかったので多種多様な人が存在することを表現
- アート活動も表現したかったので白いキャンバスにハートの絵を描き掲げた
- 港町を表現する為に錨マークとカモメを配置
そして色は国際信号旗(International Maritime Signal Flags)の「ご安航を祈る。I wish you a pleasant voyage.」の意味を示す組から赤、白、青(濃紺)を使い、港町横浜から創り出されるデザインが、無事に世界中の皆様に届くように願いを込めました。
大事な子どものような存在
生みの苦しみを経て出来上がったロゴですが、その分、愛着がありとても気に入っています。
ロゴになっているマークたちは今後ヨコハマフォントのオリジナルキャラクターとして様々な面で登場してもらおうと企画中です。
そして、ヨコハマフォントプロジェクトを通して多くの人が繋がることで、この横浜が誰もが自分らしく安心して暮らせる街に発展していくように想いが込められています。 このロゴと、関わってくださる多くの方たちと共に、大事に大事にヨコハマフォントプロジェクトを進めていきたいと思っています。